感動受注経営学校

第32回 「取引先の法令順守体制をチェック」

2006年06月01日

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  取引先の法令順守体制をチェック

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◆世の中を生きていて、正義を貫くというのは、決して楽なことではない。だからこそ、いくつもの映画
やテレビドラマ等で、それがテーマとして取り上げられる。

◆正義を貫く主人公は、邪悪な世の中にあって孤高の存在となる。しかし、自分だけ正しければよい、
というものでもない。邪悪な存在と積極的に関わることも、潔しとはされない。

◆少なくとも、企業の社会的責任(CSR)の観点では、「邪悪」な取引先との関わりは、良しとされない。
それを認識させられる記事が、13日付けの日本経済新聞に掲載されている。

◆記事は冒頭で「CSRへの意識が高い大企業を中心に、取引先の法令順守体制をチェックする動き
が相次いでいる」と述べている。
基準に満たない取引先企業は、排除されてしまうわけだから、なかなか厳しい。

◆自分の手だけは汚すことなく、醜い部分を外部の取引先に押し付けるといったやり方は、もうできな
い。汚職事件で政治家が秘書に責任を負わせたり、企業が一部の幹部個人のせいにしたりするよう
なことがあるが、そのような姿勢では、CSRを果たしていることにはならないのだ。

◆上述は、いわゆる大企業のCSRに対する取り組み姿勢についてだが、一方、彼らの取引先である
中小企業の視点から見たら、どうなるだろうか。

◆CSRの遵守は、体力のない中小企業にとっては、大きな負担だ。しかし、何とかやらなければ取引
を打ち切られてしまう。ならば、嫌々応じるのではなく、どうせならそこに積極的な価値を見出したい。

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  自社を鍛える好機

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●記事は、中小企業のCSRへの対応は、「選別される一方で、新たな取引先を獲得する好機にもな
る」として、その積極的な価値を強調している。

●同業他社がCSRの基準で振るい分けられれば、脱落する企業も出てくる。一方、その基準を満たし
ていれば、それら企業の代替取引先として、新たな仕事を獲得するチャンスとなる。

●他社との差別化と言えば、商品やサービスそのものの仕様・品質や価格といったものに目が向けら
れがちだが、CSRという、企業のあり方や姿勢もまた、差別化の要因となるわけだ。

●正確に言えば、CSRの基準を遵守することは、差別化と言うよりも、競争の土俵に乗るための最低
限の資格だ。何に努力を傾けようと、これを欠いてしまうと何にもならない。

●大きく成長する企業は、規模が小さいうちから大企業並みの経営の仕組みを採り入れていると言わ
れる。そうでなければ、成長に伴う歪みが障害となり、スムーズに規模を拡大することができなくなる。

●ならば、早いうちからCSRに対応した運営体制を構築しておいた方がよい。それを確実に行なうに
は、CSRの意識の高い大企業の取引先として、自らを鍛えることだろう。

●記事が伝えるとおり、それもまた自社にとって「好機」だ。より高いレベルの要求にさらされることが、
自社のレベルアップにつながからだ。

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   ■ 教訓 ■

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あなたの企業では、顧客企業からの厳しい要求について、どのような受け止め方をしているだろうか。
厄介事と考えずに、自社を鍛える機会だと考えよう。
その要求に十分に対応できるようになれば、それができない他社に大きな差をつけることができる。

その他掲載内容

第28回 『 自動車産業から学ぶべきこと

第26回 『 取引条件を見直し

第21回 変革型リーダーシップの7つの特徴

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