第21回 『変革型リーダーシップの7つの特徴』
リーダーシップの有効性が状況に依存するとしたら、変化や不確実性に特徴づけられる現代において組織に変革を導くようなリーダーシップとは、どうあるべきなのでしょうか。
最近は、このような変革を求めるリーダーシップに関する研究が進んでいます。
これまでの変革を求めるリーダーシップにかかわる諸研究をみると、変化とイノベーションを導く行動パターンには、次のような7つの共通的な特徴があることが指摘されてきています。
1、変革型リーダーには、将来に関する夢のある大きな絵が、ビジョンとして示す行動がみられます。高い目標を立て、自分がモデル(手本)となる行動をとりながら、ビジョンのエッセンスを言葉に結晶させ、人々の注意を喚起します。
2、会社や部門の環境を注意深く見つめ、そこから変化の動向を読み取り、変化の理由や意味づけを行なっています。
3、ビジョンの実現に資するような具体的なプロジェクトに、人々がチャレンジしていくのを促進、奨励しています。これまでその組織になかった新しい革新的なアイディアを実践に移すためには、内なる敵と外なる敵に立ち向かわねばなりません。リーダー自身が自分の得意な領域だけにこだわらないように、新しい考えに心を開くこと、いろいろなことに頭を突っ込めることが必要とされています。もちろん、実験のためのリスクも引き受けなければなりません。
4、ことを成し遂げるプロセスの厳しさをもっています。変革を導くリーダーはやわではありません。その期待する業績水準は高いし、執拗かつ忍耐強くビジョンの実現に向けての努力を要求するので、変革型のリーダーは単なる圧力を超えた極限追求のような緊張感を醸し出しています。
5、自分についてくる人々の育成やケアリング(世話)をしています。
6、必要な情報や資源(さらに応援)を提供してくれる人々からなる人的ネットワークを構築しています。そのためには、それらの人々との情報や資源をやりとりするコミュニケーションを絶やさないようにしています。
7、変革を導くリーダーは、変革のプロセスで人々が感じるエモーション(情緒)の問題に敏感でなければならないことです。変化が生じるときには、関係者の不安や恐怖などネガティブな感情も、喜びや関心・興奮などのポジティブな感情もより強く働くからです。それにうまく対処できれば、変革劇への障害にもなりかねません。

