第14回 『建設業界の職能倫理感』
建築設計事務所による構造計算書偽造事件が発覚いたしました。
この事件は、本来建築の安全性を保証すべき立場にいる建築士が、自らの責任を放棄し、基準に満たない設計をしたばかりか、国民・市民を不安に落としいれる反社会的行為をとったことに起因しています。
当該の設計事務所及び元請け事務所は共にJIA会員事務所ではありませんが、私は建築設計の資格のあり方や、職能倫理の向上に関し日頃真摯に取組んでいるJIA会員として、真摯にに受止めて居ります。
今回の事件は、構造計算を偽造した建築士に直接の責任があることは明白ですが、他にも責任がないとは言えません。建築設計を担当する建築士(建築家)は、構造設計に対しても統括する立場にあり、それぞれの役割と責任が当然あります。検査機関にも責任があります。このような職能倫理を持たない建築士が存在すること信じがたいことですが、建築士法違反に対して行政処分をしてこなかったこともその一因となっています。共産圏なら銃殺刑でしょう。
この事件により、建築家や建築技術者に対する国民・市民の信頼は失われました。建築界のために、失われた信頼を回復すべく、私どもは死にもの狂いで問題点を明確にし、改定してゆく努力を致します。 私は、建築他団体と共に、国土交通省にも働きかけ、失われた信頼を回復し、安全で優れた建築のための行動を早急に起こします。
しかし、問題の根は深く、真実はかなりあいまいなままに残されるような気がします。25年以上前に作られた建築物は、全て危険と言って良いのです。この実態が白日に晒されたら、社会はパニックに陥ります。責任ある立場にいる人ほど、口を閉ざすでしょう。確認検査の実態もあいまいにされるでしょう。根本的に容易には替えられない実態があるのです。これらのことと、改善の具体的な提案はもう少し時間が経ってから発表したいと思います。
お知らせ : 第7回 チャリティーコンサート開催(12/3 武蔵野公会堂にて) 続きは・・・
(株)山本富士雄設計事務所
代表取締役所長 山本富士雄
経 歴:1959年3月~1972年11月
(株)三座建築事務所大阪支社及び東京本社にて、集合住宅、電話局、病院、オフィス
ビル、個人住宅等の設計監理に携わる
1972年11月 山本富士雄設計事務所設立
1979年9月 株式会社に組織変更し、代表取締役所長として現在に至る
社会活動:〔社)日本建築家協会関東甲信越支部西東京地域会会長として、2001年4月より2
003年3月まで、西東京地域の住民を対象に「グリーンモール運動」等の活動を行った
(現在副会長)
感想・ご意見 architect@f-yamafuji.com
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