感動受注経営学校

第13回 『社員や作業員をやる気にさせる方法』

2005年11月18日

なぜ企業は改革を繰り返すのに社員や現場の士気が高まらないのか。経営者の多くが陥りがちな誤解がある。
アメリカのウェスタン・リザーブ大学の心理学者でもあるフレデリック・ハーズバーグ博士が1968年に提唱した「動機付け・衛生理論」。人事管理でいまだにバイブルとされる理論をみると理解が早い。

 ハーズバーグ博士の理論よると人間は基本的に2組の欲求を合わせ持っていると説明しています。1つは、人間は動物として痛みを回避する欲求を持っている(衛生要因)。2つ目は、人間として精神的に成長したいという欲求を持っている(動機付け要因)との事です。
 欲求を現代社会にあてはめると1つ目の「衛生的要因」とは、経営方針と管理、監督のあり方、労働条件、給与、上司との人間関係、同僚との人間関係など、職場の環境を示しています。2つ目の「動機付け要因(満足要因)」は、達成、承認、仕事そのもの、責任、昇進、成長など、自己の成長や個性化、自己実現を望む欲求を示しています。

ハーズバーグ.jpg

 ハーズバーグ博士の調査(上図)によると、社員に仕事上の満足と不満足の要因を聞いた結果、経営方針や上司との関係、さらには労働条件や賃金まですべてが「不満足要因」だった。つまり、衛生的要因は社員からみれば、「備わっていて当然」と思っているということです。どんなに人事・賃金制度をいじっても一時的にはよいが時間が経つにつれて「不満足要因」になるということで「衛生要因」は社員や作業員のやる気とは、関係ないという事です。

 社員や作業員がやる気を感じる時というのは、仕事に対する達成感・成果を認めてもらう・大きな責任を与えられる・昇進する・成長の可能性を感じるときにやる気を感じます。
 それでは、どうしたらやる気を高めることができるでしょうか。
PLAN(計画)・DO(実施)・CHECK(計画と実施の差を把握する)・ACTION(計画と実施の差をゼロにする)を仕事に取り入れると良いでしょう。PDCAを知らない管理者はいないと思いますが、実践している管理者も少ないでしょう。どんな単純な仕事でも、この4つの要素を入れることで仕事そのものがおもしろくなります。実施だけでは、仕事はおもしろくありません。仕事をおもしろくするにも手法があります。
【 仕事をおもしろくする3要素 】
 1、自ら目標を決める
 2、自らも目標に挑戦する
 3、結果がすぐわかる
他にもやる気を起こさせる方法として、競争原理を取り入れたり、自ら言い出させる工夫したり、職務拡大、職務充実、仕事の背景前後の関係を認識させたりすることもよいでしょう。

重要なことは、仕事そのものの価値を高め、仕事を設計し仕事をおもしろくすることです。そして、「動機付け要因」に対して積極的に手立てを打つことで社員や作業員のやる気をおこさせることができます。そして不満を無くすことができ、最終的には業績向上にも繋がることでしょう。
                                (プロネットワーク運営事務局 浅田成紀)

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